Unity 6.5へのアップデートに伴い、Shader Graphがバージョン17.5へと進化しました。
今回のアップデートでは、シェーダー開発の効率を劇的に向上させる強力な新機能や、
これまでのワークフローを見直す必要のある重要な変更が含まれています。
本記事では、特に注目すべき3つの新機能と1つの重要な変更点について、
実際の操作画面を交えながら分かりやすく解説します。
管理人がYouTubeで解説!
1. Shader Function Reflection API によるHLSLコードの共通化
これまでサブログラフを多用して複雑化しがちだった処理を、
1つのHLSLファイルにスッキリとまとめることができるようになりました。
新しく追加された「Empty HLSL」アセットを利用し、コード側で属性を記述するだけで、
Shader Graph上にドロップダウンやスライダー付きのカスタムノードを簡単に生成できます。
プロジェクト内でのシェーダーコードの資産化・管理が非常に楽になります。
2. グラフを劇的にスッキリさせる「Expressionノード」
複数の計算ノード(MultiplyやSubtractなど)を数珠繋ぎにする必要がなくなりました。
Expressionノード内に「A * B」といった数式を直接記述するだけで、
自動的にインプット変数を生成して計算を行ってくれます。
ノードの乱立を防ぎ、可読性の高いクリーンなグラフを作成するのに最適です。
3. Switchノードの追加とReflection Probeノードの非推奨化
従来のIfノードよりも直感的に多分岐が作れる「Switchノード」が追加され、
シェーダー内のロジック構築がスムーズになりました。
一方で、「Reflection Probeノード」がレンダリングパスの互換性問題により
非推奨(Deprecated)となっています。
今後は「Sample Reflected Cube Map」などの代替ノードへの移行が必要です。
まとめ
今回のShader Graph 17.5のアップデートは、主に「効率化」と「コードとの親和性」が強化された印象です。
メリットとしては、Expressionノードによる圧倒的なノード数の削減、
HLSLでのライブラリ化によるシェーダー管理の容易さが挙げられます。
一方でデメリット(注意点)としては、Reflection Probeノードの非推奨化に伴い、
過去のアセットのメンテナンスコストが一部発生する点です。
テクニカルアーティストやシェーダー開発者の仕事としては、これまでノードの見た目を整えるリファクタリングに割いていた時間を、ロジックの構築や共通ライブラリの作成といった本来のコア業務に集中できるようになるため、開発スピードが大幅に向上するワークフローへと変わりそうです。
おすすめ書籍のリンク
動画のベースとなっている「Unity 6」の基本操作や開発の流れを網羅した入門書です。
最新のUnity 6環境での土台をしっかりと固め、新機能をスムーズに導入するための第一歩として最適です。
新機能「Shader Function Reflection API」をフル活用する上で必須となる、HLSL言語の基礎から応用までを体系的に学べる一冊です。ノードから一歩進んで、コードベースの本格的なシェーダー開発やカスタマイズにステップアップしたい方に強くおすすめします。
難易度は高いのでご注意を…!
総ページ数1,100超、現場の第一線で活躍するプロ23名が執筆した圧倒的な大ボリューム。「入門書は卒業したけど、実践的なノウハウが足りない…」という中級者へのステップアップに最適な、まさに文字通りの“バイブル”です。
コメント