地味に不便だったoptionVar
コマンド、
実はバージョンアップを重ねる度に進化しているんです。
なんと、最新バージョンではリストも保存できるようになっています。
これまでは、数値や文字列しか保存できなかったので、
複数の値を保存したい場合は、変数名を工夫したり、文字列を連結したりと、何かと面倒でしたよね…。
でも、もうそんな苦労は必要ありません!
リストを使えば、関連する値をまとめてスッキリと保存できます。
optionVar
はMayaを再起動しても値が保持されるので、設定値などを永続化しておくのに最適です。
今回の動画では、GUIの位置とサイズをoptionVarに保存・復元する例を解説してみました。
※ この記事は、Maya Advent Calendar 2024 のシリーズ2 10日目の記事です
※ Maya2025 を利用しています。
管理人がYouTubeで解説!
optioinVarのメリット
MayaのoptionVar
コマンドのメリットは、主に以下の点が挙げられます。
1. Mayaのセッションをまたいで値を保持できる
optionVar
で設定した値は、Mayaを再起動しても保持されます。
そのため、ツールやスクリプトの設定値、ウィンドウの位置やサイズなど、
次回起動時にも引き継ぎたい情報を保存しておくのに便利です。
2. シンプルで使いやすい
optionVar
は、設定、取得、削除など、
基本的な操作がシンプルなコマンドで実行できます。
そのため、スクリプト初心者でも容易に扱うことができます。
3. さまざまなデータ型に対応
数値、文字列、リストなど、さまざまなデータ型を保存することができます。
最新バージョンではリストにも対応したため、
より多くの情報を効率的に保存できるようになりました。
4. スクリプトの挙動をカスタマイズできる
ツールやスクリプトの設定値をoptionVar
で保存しておけば、
ユーザーが自分の好みに合わせて挙動をカスタマイズすることができます。
5. 他のスクリプトと共有できる
optionVar
で保存した値は、他のスクリプトからもアクセスすることができます。
そのため、複数のスクリプト間で設定値を共有することができます。
具体的な使用例
- ツールの設定値を保存
- ウィンドウの位置やサイズを保存
- 最後に開いたファイルのパスを保存
- スクリプトの実行回数をカウント
- ユーザーのログイン情報を保存
おすすめ書籍
知らない間に第2版が出ていました…。
この書籍はMaya Pythonメインになりすぎている方にオススメです。
Pythonってこんなこともできるんだ~!がサクッとわかりやすくまとまっていますよ!
loggerの使い方とかわかりやすくて良かったです。
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