今回はeST3 モジュラーリギングシステムに
備わる高機能ツールについて少しだけ解説してみました。
eST3はボーンデジタルとAutodesk Mayaを
契約いただいている方のみ利用することが可能です。
詳細は以下のリンクを確認下さい。
Maya用リグとアニメーションのフレームワーク『eST3』 正式リリース|Born Digital, Inc
※ この記事は、Maya Advent Calendar 2024 のシリーズ2 9日目の記事です
※ Maya2025を利用しています。
管理人がYouTubeで解説!
eST3について
eST3は、ポリゴン・ピクチュアズが20年以上にわたり開発・運用してきた
リグとアニメーションフレームワーク「eST」の最新バージョンです。
Mayaのリギングを効率化し、高品質なリグを構築するための強力なツールです。
eST3の主なメリットは以下の点が挙げられます。
1. 効率的なリグ構築
- モジュール化されたコンポーネント
あらかじめ用意されたモジュールを組み合わせることで、
キャラクターのリグを効率的に構築できます。 - 自動化されたプロセス
リグ構築の手順を自動化するツールが用意されているため、
手作業によるミスを減らし、時間を節約できます。 - 柔軟なカスタマイズ
モジュールの設定を調整することで、
キャラクターの体型や動きに合わせてリグをカスタマイズできます。
2. 高品質なリグ
- 安定した動作
長年の運用実績に基づいて開発された安定したシステムにより、
信頼性の高いリグを構築できます。 - 高度な機能
FK/IKの切り替え、ストレッチ、空間スイッチなどの高度なリギング機能が、
モジュールとして提供されています。 - アニメーションフレンドリー
アニメーターにとって使いやすいコントロールを提供し、
スムーズなアニメーション制作をサポートします。
3. ワークフローの改善
- チームでの共有
共通のリグシステムを使用することで、
チームメンバー間でのリグの共有や連携がスムーズになります。 - アセットの再利用
モジュール化されたリグは、
他のプロジェクトやキャラクターにも再利用することができます。 - メンテナンス性
システム化されたリグは、修正や更新が容易になり、
メンテナンスコストを削減できます。
4. 学習コストの削減
- 分かりやすいインターフェース
GUIベースのツールにより、直感的に操作することができます。 - 豊富なドキュメント
eST3の使用方法を詳しく解説したドキュメントが用意されています。
5. 無償で利用可能
ボーンデジタルとAutodesk Mayaの契約者は、eST3を 無償 で利用できます。
eST3 関連リンク
- ポリゴン・ピクチュアズ
- eST3 オフィシャルサイト
- eST3便利機能のご紹介 その①「jointAxisEditor」|BACKBONE リグブログ
- eST3初体験!公式チュートリアルで人型リグを作成してみた【Maya/キャラクターリギング】|GACCHI
まとめ
eST3は、リギングの効率化、品質向上、ワークフローの改善など、
多くのメリットをもたらす強力なツールです。
Mayaでリギングを行う方は、ぜひeST3を試してみて下さい。
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