Customized UV入門!それ、ピクセルじゃなくて頂点でやろう!

通常、マテリアル内で繰り返し使用される複雑なUVオフセットやスケーリング処理は、
ピクセルシェーダで毎フレーム評価されます。

これをCustomized UVで事前に頂点ごとに評価することで、
より低コストで済ませることができますよ!

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Customized UVとは?

通常、マテリアル内で繰り返し使用される複雑なUVオフセットやスケーリング処理は、ピクセルシェーダで毎フレーム評価されます。
これをCustomized UVで事前に頂点ごとに評価することで、より低コストで処理できます。

通常のUV処理と問題点

ピクセルシェーダでの計算

  • 各ピクセルごとにUV計算が走るため、描画解像度が上がると計算量も比例して増加します。

コスト増の具体例

  • タイルテクスチャのスケーリング
  • UVスクロールやアニメーション的オフセット
  • 複雑なUV処理が積み重なるとパフォーマンスを圧迫

Customized UVの仕組み

頂点ごとの計算と補間

Customized UVノードに処理をまとめると、頂点シェーダで計算されます。
各ピクセルでは補間済みのUVを受け取るだけになるので、高解像度でも安定して動作します。

メリット

  • ピクセルシェーダ負荷の軽減
  • 解像度に依存しない安定した処理
  • VRやモバイル環境で有効

デメリット

  • 頂点数が少ないと補間精度が荒くなる
  • 適材適所での使い分けが必要

使用例

タイルテクスチャのスケーリング

床や壁などの繰り返しパターンを持つテクスチャのスケール計算を頂点で済ませる。

UVスクロール(流体や炎の表現)

アニメーション的なUVオフセットを頂点で処理し、ピクセルごとに不要な計算を避ける。

複雑なUV変換(回転・非線形オフセット)

カスタムUVにまとめることで、マテリアルグラフが整理され、最適化にもつながる。

まとめ

  • Customized UVは「ピクセルではなく頂点で計算する」仕組み
  • 正しく使えば画質を保ちながら処理を軽量化できる
  • 高解像度レンダリング・VR・モバイル環境で特に有効
  • 最適化の武器として覚えておくべきテクニック

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